19番目の彼氏
結局あの後は水で流してバンソコを小さく切って貼った。


そのせいで隼人はちょっと不機嫌。



「…あーもうっ!いい加減機嫌治しなさいよっ!」



「…………」


こいつ見かけによらず引きずるタイプだ…。


……めんどくさっ!




―ガラッ


うわっ!

ビックリしたぁ…。



入ってきたのは保健室の先生だった。



「あら、あなた達居たの?」



「あっはいっ!怪我したんで…」


急に表情を変えるあたし達。



「終わったら早く教室戻りなさいね」



「はい」


そっか…もう授業中なんだ…。



「もう戻ります。失礼しました」


そう言ってあたしの腕を引っ張る隼人。



「…えっ…あっ失礼しましたっ」
< 35 / 120 >

この作品をシェア

pagetop