19番目の彼氏
仲良く寄り添って話していた。



…端から見たらカップル。

友達の域ではない事くらい分かる。





……ここに居たくない…。


俺は急いで美羽をつれて店を出た。



その時、俺に気づいたらしく後ろから美愛の呼び止める声を聞いたけど、俺は振り返らなかった。




……なんだあれ…?


俺と兄貴の仲を散々気まずくさせておいて…



俺や兄貴を苦しませておいて…



……なんだあれ…?




…兄貴に「大好き」とか言ってたの嘘だったのかよ…。







…………あれが本当の美愛の姿…。



俺達は騙されていたのかよ。
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