19番目の彼氏
後はこれを上手くやるだけ……。



「…隼人、帰ろ」



「ああ」


あたしは沙織とアイコンタクトをとった。


沙織も了解と指を立ててくれた。




手を繋ぎ会話もぼちぼちしながら、あたし達は歩き始めた。



「…ねぇ、あの子可愛いけど誰?」


「大学生ぽくない?」



そんな会話が聞こえてきて人が集まっている方を見るとそこには美愛さんがいた。



「………あ…」


隼人も気がついたみたい。




美愛さんは数人の男子生徒に囲まれていて…多分ナンパ…困ってる。



「…止めて下さい…」


「いいじゃん!大学生だよね?」
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