19番目の彼氏
「…だったら…どうやって素直になれば良いのよぉ…」


もう我慢できなくて、あたしは半泣き。



「…それで良いんだよ。
自分の思った事をそのまま言葉にするの」


…これで…良いの…?


これが素直になるって事?



「…沙織…本当は大丈夫なんかじゃない。…でも今は話したくない…」



「分かった。帰ろ?」


沙織は何かを悟ったみたいで隼人の事には触れず帰って行った。



「バイバイ、美羽」


沙織は気遣って、家まであたしを送ってくれた。






…今なら気分も落ち着いて沙織に話せると思う。



「…沙織…」



「…ん?」



「…家寄ってかない?」



「うん。じゃあ、お邪魔しますっ!」
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