youthful days~男女7人青春物語~
これを全部持って電車で帰るとなると、相当なまでの勇気がいる。

でも電車が唯一の通学手段である。

「大変そうだな」

その声に視線を向けると、
「永田先生」

永田がいた。

「モテモテなのも楽じゃありません」

そう言ったルイに、
「そうだろうな」

ハハッと、永田が笑った。

「荷物を増やすようで悪いんだが、ほい」

ルイの前に、永田がラッピングされた箱を差し出した。

「何ですか?」

「俺からも誕生日プレゼント」

「先生がですか?」

驚きのあまり、ルイの目が丸くなった。
< 165 / 313 >

この作品をシェア

pagetop