youthful days~男女7人青春物語~
そう思っていたら、携帯電話が鳴った。

着信を見ると、莉緒からだった。

「もしもし」

「弘一さん?」

彼女の声に、自然と顔がゆるんだ。

「久しぶりだな」

そう言った蒲生に、
「お久しぶりです…って、2週間ぶりですよね?」

莉緒が笑いながら言った。

「ハハ、そうだな」

蒲生も笑いながら言った。

7月の終業式以来、莉緒とは会っていない。

連絡もとりあっていなかったので、本当に彼女とは久しぶりだ。

「それで、どうした?」
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