youthful days~男女7人青春物語~
「ねえ、弘一さん」

「何だ?」

歩いていた足を止めると、莉緒に視線を向けた。

「いちごあめを買ってもいい?」

「いちごあめ?」

初めて聞いたそれに、蒲生は聞き返した。

りんごあめなら聞いたことがあるが、いちごあめはどう言うものなのだろうか?

そう思いながら、
「いいよ、買おっか」

蒲生が言ったら、莉緒は嬉しそうに笑った。

「…買い過ぎじゃないか?」

そう言った永田に、
「先生も人のこと言えないでしょ」

光は苦笑いをした。
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