youthful days~男女7人青春物語~
蒲生が風呂に入っているので、リビングには光と永田の2人だけだった。

「俺の推薦でな」

得意げな顔をする永田だが、光は何となく予測していた。

永田が強制的に参加させたのだろう、と。

「よかったじゃないですか。

雨野さんが参加してくれて」

明るい声を意識しながら言った光だが、その心は複雑だった。

(別に、複雑になる理由なんてないのに…)

自分は永田をあきらめて、彼の恋愛成就を心の底から願いながら他の人を探して好きになることを決めたはずだった。
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