youthful days~男女7人青春物語~
けど、自分の目が潤み始めたのがわかった。

今にも泣きそうなのが、自分でもよくわかる。

(泣いたらダメだよ…)

ここで泣いてしまったら、永田への気持ちが彼に気づかれてしまう。

必死でこらえるも、視界がぼやけ始める。

その時、
「風呂あがったぞー」

蒲生がリビングに入ってきた。

「わたし、入ります!」

潤んだ目を隠すように、光は急ぎ足でリビングを後にした。


翌日の放課後から練習が開始された。

「雨野、声が小さい!」

「はい!」

永田の怒鳴り声が飛んだ。
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