youthful days~男女7人青春物語~
そう、自分は泣いていた。

自分は、涙を流していた。

濡れた頬がそれを教えてくれた。

「――です…」

「えっ?」

そんなことを言ったって、仕方がないだ。

永田に迷惑をかけるだけだから、言ってもしょうがない。

なのに、唇が勝手に動いた。

言いたくもないのに、全然言うことを聞いてくれない。

「――先生が、好きなんです…」

ああ、言ってしまった。

光の告白に、永田が驚いたと言うようにように目を見開いた。
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