youthful days~男女7人青春物語~
裸足で飛び出したため、足が痛い。

コンクリートの地面がさらに足を痛くさせた。

永田に言ってしまった。

永田に気持ちを打ち明けてしまった。

驚いたと言うように目を見開いた永田の表情が頭から離れられない。

結果はわかっているのに、勢いに任せて打ち明けてしまった自分が憎い。

「――もう終わった…」

そう呟いて、涙を流した時だった。

「川上!?」

その声に視線を向けると、
「――蒲生先生…」

蒲生がいた。
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