youthful days~男女7人青春物語~
「それで、返事は聞いたのか?」

そう聞いて蒲生に、
「えっ?」

光は聞き返した。

「永田から、返事は聞いたのかって」

続けて聞いてきた蒲生に、光は目を伏せた。

蒲生はふうっと息を吐くと、
「聞く前に逃げるヤツがどこにいるんだ」

そう言った後、光の肩をたたいた。

「結果がそうじゃないとは絶対に限らないだろ?

告白したんだったら、最後までやれ。

わかる前に逃げるんじゃねーよ、お前は」

蒲生の言葉をさえぎるように、
「川上!?」

自分の名前を呼んだその声に視線を向けると、永田がいた。
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