youthful days~男女7人青春物語~
「約1年分のムダな片思いを返してもらう」

そう言った永田に光は嬉しくなって、
「はい」

首を縦に振ってうなずいた。

それまで頭をさわっていた彼の手が離れた。

「それにしても、今日は月がキレイだな」

永田に言われ、光は空を見あげた。

彼の言う通り、空にはキレイな満月が輝いていた。

「一昔前のドラマだったら、“君の方がキレイだよ”なんてクサいセリフを吐いているところだぜ」

「言ってくれるんですか?」

光が聞くと、
「んなもん言う訳ねーだろ」

再び頭に手が乗ったかと思ったら、髪をクシャクシャにされた。
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