youthful days~男女7人青春物語~
「何じゃそりゃ」

蒲生が呆れたと言うように言った。

彼は唯一自分と永田の関係を知っているので、こうして話すのも当たり前だ。

「俺も見たかったな、すべらない話」

そう言った蒲生に、
「えっ、見なかったんですか?

先生の好きなケンドーコバヤシが出てましたよ」

光が言った。

「うわーっ、何だよー」

「…何があったんですか?」

光が質問をすると、
「妻にテレビを占領された」

何ともな答えに、光は吹き出した。

「お前、他人事だと思いやがって~」

ちくわの天ぷらをくわえた蒲生が恨めしそうにこちらを見てきた。
< 290 / 313 >

この作品をシェア

pagetop