youthful days~男女7人青春物語~
蒲生はニヤニヤしながら光を見つめた。

「――うっ…」

顧問も顧問なら、副顧問も副顧問である。

変なところが一緒だ。

蒲生も永田と同じSキャラだったんだなと、光は実感した。

「本命チョコをあげるんだろ?」

そこまで言われたら、断れない。

「――頑張ります…」

光は首を縦に振ってうなずくしか他がなかった。


バレンタインデー前日、光は学校が終わると本屋へ向かった。

何故なら、自分は料理がヘタクソだからだ。
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