youthful days~男女7人青春物語~
「対決の日がきた♪」

のんきに歌いながら、光は我が家へと帰宅した。

「…って」

「おかえり」

永田が迎えてくれたが、光はテーブルのうえを見たのと同時にポカンと口を開けた。

そこに並べられていたのは、キレイにラッピングされた箱だった。

数は、8個。

頭がそんなによくない光でも、それは何なのかと予測ができた。

「もらったんだよ、バレンタインだからって」

そう言った永田に、光は返す言葉が見当たらなかった。

当たり前だ。

自分たちの学校での関係は、教師と生徒で顧問とマネージャーだ。

蒲生以外、本当の関係を知らないのは当たり前だ。
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