youthful days~男女7人青春物語~
光は目をそらすようにうつむいた。

「俺は、光のしかいらないから」

その言葉に顔をあげると、永田と目があった。

「俺へのチョコ、作ってくれるんだろ?」

ニヤリと笑った永田に、光の胸がときめいた。

「…はい」

光は大きく首を縦に振ってうなずいた。

「頑張って、作ります」

「期待してるよ」

愛情いっぱいの、永田への本命チョコを。


バレンタインデー当日。

「よーし、作るぞー!」

テーブルには昨日購入した材料とレシピ本があった。

準備は万端だ!
< 298 / 313 >

この作品をシェア

pagetop