youthful days~男女7人青春物語~
作り方通りに作れば、間違えない!

光はそう意気込みながら、チョコプリン作りにとりかかった。

…しかし、意気込むのは簡単である。

「――うわーっ…」

できたプリン、もとい凶器…いや、核兵器。

何故こうなってしまったのかは、自分でもよくわからない。

「何だ、それ?」

後ろから永田の声が聞こえた。

どうやら、見てしまったらしい。

「…チョコプリン、です」

「俺には、核兵器に見える…」

返す言葉が見当たらなかった。

核兵器が放つ異臭に、どう対処すればいいのか自分でもよくわからなかった。
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