youthful days~男女7人青春物語~
けど、永田が自分の顔を見ていることだけはわかった。

視線が熱い。

目をそらさなきゃよかったと、光は後悔した。

「できたぞー」

その声で、光は1時間が経ったことに気づいた。

永田が冷蔵庫からプリンを出している。

それをガラスの器に乗せ、中身を取り出した。

プルンと、プリンが揺れた。

あまりの出来映えに、光は見つめてしまった。

まるでプロが作ったのかと思うくらいの完成度だった。

後は生クリームをちょこんと乗せれば、できあがりだ。

「じゃ、食べるか」

「はい」
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