youthful days~男女7人青春物語~
そんなの無理に決まってる!

やりたいとか、憧れていたと言うのは事実だが、いざその場面になったとたんに戸惑った。

「できないって?」

「――うっ…」

永田がニヤリと笑った。

さすが、ドS様だ。

いじめられている自分も自分である。

Mじゃないけど。

「――わ、わかりました…」

呟くように返事をした瞬間、フフンと永田が笑った。

永田と一緒にソファーに座る。

もちろん、プリンとスプーンも持って。

スプーンでプリンをすくうと、永田の顔の前に差し出した。

心臓がドキドキと鳴っていて、うるさい。
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