youthful days~男女7人青春物語~
「言うことがあるだろ?」

「な、何をですか?」

一体何を言わなきゃいけないのだろうか?

そう思っていたら、
「“はい、アーン”って」

永田が言った。

(なおさら無理!)

光は泣きたくなった。

ただでさえこのシチュエーションで、しかもセリフつきである。

当然、無理である。

「そんなの無理に決まってます!」

光は思わず叫んだ。

「何で?」

不思議そうに聞いてくる永田は、わかっていないのだろうか?

「恥ずかしいから!」

マンガだったら、プシューと頭から湯気が出ている頃だろう。
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