youthful days~男女7人青春物語~
同時にプリンとスプーンが奪われた。

(わたしの番?)

その意味はわかっている。

つまり、自分もやると言うことである。

「はい、アーン」

永田がプリンをすくったスプーンを差し出してきた。

光は恥ずかしさのあまり、このまま焼け死ぬんじゃないかと思った。

焼け死んだら困るけど。

もうこうなれば、仕方がない!

パクリと、光はプリンを口に入れた。

「――美味しい…」

一瞬、本当にプロが作ったんじゃないかと思ってしまった。

ほっぺたが落ちるとは、まさにこう言うことである。
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