youthful days~男女7人青春物語~
急いで食べるのは躰に悪いと言うことを改めて知った。

「ったく、お前はバカか」

呆れながら毒づいた永田に、半分はあんたのせいだと光は心の中で毒づいた。

口に出したら結果が見えるので、心の中だけである。

「おっと、もうこんな時間だ」

永田が椅子から立ちあがった。

(行かないで)
と、光は思った。

けどここで引き止めても、彼の思いが変わる訳がない。

彼は、自分と違う女の子に恋をしてる。

その女の子は全てに置いて完璧で、自分が勝てるところなんて1つもない。

「じゃ、後片づけよろしくな」

カバンを持つと、永田はリビングを去った。
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