youthful days~男女7人青春物語~
彼は1人で暮らしているから、少しくらい厄介になっても文句は言わないだろう。

男2人と言うのは何ともムサい感じだが、あの家に帰るよりかはまだマシだ。

そう思いながら、蒲生は永田宅へと足を向かわせた。


「じゃあ、また明日ね」

すっかり日も暮れ、辺りは真っ暗になっていた。

何気に時計の方に視線を向けると、7時を過ぎていた。

暗い理由がよくわかった。

「あの、雨野さん」

真美子が声をかけてきた。

「何?」

そう聞いたルイに、
「…明日、またお菓子を作ってきてもいい?」

真美子言った。
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