youthful days~男女7人青春物語~
少し遠慮がちな真美子の様子に、
「いいよ、待ってるから」

ルイは返事をした。

真美子は笑顔を見せると、
「さようなら!」

手を振りながらその場を去って行った。

ルイは真美子の姿が見えなくなるまで手を振り続けていた。

「言わなくていいの?」

真美子の姿が見えなくなると、加藤が声をかけてきた。

「解決したんだもん、別にいいでしょ」

ルイは言葉を返した。

「あたしも明日ルイちゃんのためにお菓子作ろっかな〜」

独り言にしてはやけに大き過ぎる愛の声に、ルイと加藤は思わず笑った。
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