youthful days~男女7人青春物語~
キッチンでは永田が忙しそうに手を動かしている。

光はテーブルのうえにフォークやコップを並べていた。

「もうすぐできるぞ」

キッチンから永田が声をかけた瞬間、グーッと光のお腹が大きく鳴った。

ピンポーン

「あら?」

玄関から聞こえたチャイムの音に、光は視線を向けた。

こんな遅い時間に、一体誰なのだろう?

「川上、出てくれるか?」

「はーい」

キッチンにいる永田の代わりに、光は玄関へと足を向かわせた。

ドアを開けた瞬間、光は驚いた。
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