youthful days~男女7人青春物語~
せっかく作ったカルボナーラが冷めてしまう。

光は右に座っている蒲生と左に座っている永田を見つめていた。

真ん中は本当に損なポジションだと、光は思った。

自分の両サイドにいるのは、空手部の顧問の2人である。

何故か2人の間に座ってしまった光は、目を伏せることしかできない。

何で蒲生がここへきたのやら…。

3人の間に、重苦しい沈黙が流れた。

「あの、永田先生」

その沈黙を先に破ったのは、蒲生からだった。

きたと、光は身構えた。

話の先はわかっている。
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