youthful days~男女7人青春物語~
「お2人はどうして同居を?」

蒲生が聞いた。

やっぱりと、光の予想が当たってしまった。

永田はどう答えるのだろう?

そう思いながら、光は永田に視線を向けた。

「まあ…いろいろとあって、一緒に暮らしているんですよ」

ハハハと乾いた笑いを出しながら、永田はポリポリと指で頬をかいた。

「引っ越ししようにも金はありませんし、何よりここがすごくいい物件なんですよ。

日当たり良好、冷暖房もよし、学校から近いと言うことで…」

ただひたすらに笑っている永田に、光は苦しくなってきた。

蒲生に視線を向けると、
「ああ、そうですか」
と、答えた。

それ以上何も聞いてこないと言うその様子に、光はホッと胸をなで下ろした。
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