白い少女
僕は、なぜか倒れていた。


道端に、倒れていた。


僕は孤児だった。


でも、孤児院でよくしてもらい


不自由したことはあまりなかった。


なぜここにいるか、わからなかった。


ただ、おなかがすいた。


死にそうな勢いでおなかがすいていた。


「リンゴ、食べる?」


小さな声とともにさしだされた


リンゴを見て、僕はかぶりついていた。
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