この恋は秘密
第23話 翔からの告白
私は急いで部屋を飛び出し、玄関で靴を履いた。
翔が小さく手を挙げて、そのまま私の手を握る。
その瞬間、手に電流が流れる。
私の体全部が、翔が好きだって、震える……。
「おいで、散歩しよう」
翔は私の手を自分のポケットに入れ、その中で手を繋いだ。
ひんやりした夜空。
煌めく星座達。
ここにはコンサート会場のようなライトはないけど、翔の周りは光り輝いて見える。
ぼぉっとそんなことを考えながら、歩いていると、急に翔が立ち止まり振り向いた。
「コンサート会場で言ったこと、もう一度、言います!……今度はちゃんと聞いてね?」
翔が体を折って私の顔を覗き込む。
頷く間もなく、翔が口を開く。
「綾乃さん、好きです。付き合って下さい」
え?
私はぽかんと口を開ける。
「ベタな告白でごめん。でも、返事、欲しいんだけど……」
「……へん……じ?」
驚く私に翔は真剣な目で頷く。
「無理です」
とっさに出た言葉に私自身が驚き、思わず口を手で塞いだ。
翔が小さく手を挙げて、そのまま私の手を握る。
その瞬間、手に電流が流れる。
私の体全部が、翔が好きだって、震える……。
「おいで、散歩しよう」
翔は私の手を自分のポケットに入れ、その中で手を繋いだ。
ひんやりした夜空。
煌めく星座達。
ここにはコンサート会場のようなライトはないけど、翔の周りは光り輝いて見える。
ぼぉっとそんなことを考えながら、歩いていると、急に翔が立ち止まり振り向いた。
「コンサート会場で言ったこと、もう一度、言います!……今度はちゃんと聞いてね?」
翔が体を折って私の顔を覗き込む。
頷く間もなく、翔が口を開く。
「綾乃さん、好きです。付き合って下さい」
え?
私はぽかんと口を開ける。
「ベタな告白でごめん。でも、返事、欲しいんだけど……」
「……へん……じ?」
驚く私に翔は真剣な目で頷く。
「無理です」
とっさに出た言葉に私自身が驚き、思わず口を手で塞いだ。