僕にとって
「……恥ずかしかったんだよ。だって、昨日あんなことがあったのに…あんた、普通なんだもん」
「なーんだ。そんなことか」
「そんなことって…失礼ね。私、すっごい緊張したんだからね!?それに、好きな人とキス出来て嬉しかったし…。って、あ…!!」
コイツは、すぐに目を逸らした。
顔を真っ赤にしながら。
「へぇ…。俺のこと好きなんだ?」
「………。そ、そうよ!!悪いかしら?」
開き直るなよっ。
「ま、いいと思うよ。俺も好きっぽいし、お前のこと」
そう言うと、コイツは顔を真っ赤にした。
「で、でも、あんたは私の彼氏じゃないんだからね!!」
「は?」
「勘違いしないでよね!!」
……はぁ。
どんだけ意地っ張りなんだよ。
ま、君にとって俺はどんな存在か知らねぇけど、
俺にとって君は、
大好きな幼なじみ
だからな。
-fin-