ハツカレ
恋とゆうものは初めての事だった。
昔から内気で、暗い子だったから。

中34月

私たちの学校では、入学式の次の日に三年生が修学旅行に出かける。
今日は当日の朝。
私は母に瑠璃を乗っけて、学校へ送ってもらった。
案の定、私のグループの子はみんな集まっていた。
「瑠璃、花菜おはよー」
と、グループの女子のひとりが言った。
「おはよー」
と瑠璃と私が行った。

私たちの修学旅行の旅先は関西の大阪、京都、奈良に行くらしい。
私たちはバスや飛行機に乗って、関西伊丹空港に到着した。
すぐに玲汰を見つけた。男子と楽しそうに笑っていた。
私は玲汰とは話したことがない。
でも好きだ。
1日目は、クラス別に奈良を回る事になった。
バスで移動中、玲汰の声が後ろから聞こえてくると幸せな気分になった。

一方通行片思い。
こんな恋、叶うわけないんだろうな。
バスは、グループの女子と隣だった。
その子は、あまり話さないタイプの子だったが、遠い遠い親戚だったのでだいぶ安心した。
彼女は、私にJSについて色々な質問をしてきた。楽しかった。

< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop