~初恋~私と彼の10日間。

私が………。

硫飛は夜になって目を覚ました。




「麗…ごめんな。心配かけて。でも、もう大丈夫だから。」




そう言って硫飛は私に微笑みかけた。




私はおもいっきり硫飛に抱きついた。




そしてまた泣いた。




今日は本当に良く泣く日だ。




でも、泣かないと私は不安で押しつぶされそう。




泣いて不安を消し去らないと私は壊れてしまいそうだ。




『硫飛私を置いていかないで。ずっと一緒にいてよ………。』




私は子供みたいに泣きながら言った。




「………ごめん。約束はできない。」




でも硫飛は私と約束できないと言った。







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