恋愛危険地帯
「バカッ!!止めときな!あんた死にたいの!?」
険悪で怖い顔をして罵声をあげる彼女は、白河那美。私の親友だ。
私と那美はお嬢様とう言葉が似合わない。
その理由はガサツでおてんばな性格。まぁ、そんな私たちだから、意気投合して仲良くなったんだと思うけど。
「そのクラブはGS区域内にあんのよ?!しかも、不良が集まる危険ゾーンで有名なの!
そんな誰もが近寄らない危険な場所にしかも、女一人で行くなんて…危険すぎる!」
「大丈夫!学校終わって着替えたらすぐ行くし!陽が沈まないうちに行くから明るいし平気だよ!」
「そういう問題じゃないの!!あんた分かってんの?!自分がどれだけ危険なことをしようとしてるのか!」
眉間にしわを寄せ、眉をきつく上げる那美の恐ろしい顔に思わず肩が竦んだ。
怒鳴り声に近い声に、怯えながらも内心思ってしまう。…せっかくの綺麗な顔が台無しだと。