君は偽りのキスをして笑う
「ふはっ…俺ら馬鹿だな」
同じ事を考えていたのか、悠哉はそう言って笑う。
「…ふっ…ねー」
あたしも笑う。
「え、つか何これ…両想いじゃん」
「そうだね。」
あたしと悠哉は見つめ合う。
「好きだよ、美亜」
「好きだよ、悠哉」
そして、なぜか照れ笑い。
「ウブか、俺らは」
「ないない」
そんで、爆笑。
「ゆーや」
「なあに、みぁ」
悠哉はこちらを見る。
あたしは…
悠哉にそっとキスをする。
「恋人になって…初めてのキスだよ」
「…だな」
悠哉は柔らかく笑って、そっとあたしをベットに押し倒した。