君は偽りのキスをして笑う


…―

「悠哉…」
「どした?」

終わった後、添い寝をしてる時に美亜は不安そうな顔で俺を呼んだ。


「もし、もしだよ?」
「うん?」
「ひかないでね?」

話しかけておきながら、美亜は焦らす。

「ひかねぇから。何??」
「…もし、あたしに子供がデキたらどうする?」
「は、デキたのか!?」
「ちっ…違うよ!例えばの話!」

美亜は必死に言った後、落ち着きを取り戻して話しだした。

「ほら、危険日じゃない日とはいえ付けないでヤる時もあるじゃん…だから、もしもそうなったらて。」
「ああ…ね」


俺は考える…ふりをする。

答えは最初から決まってる。


「責任、とるよ。」
「…どっちの??」
「結婚。」
「…ははっ」

美亜は俺の言葉を聞くなり笑った。


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