キミをわすれない
望んでいなくても明日というものは来るもので、
俺は吉澤さんのいない学校へと向かった。
いまだに悪い夢から覚めてくれ、と思う。
涙を流せなかった俺がいうのも、なんかあれだけど。
そういえば、いつから俺は吉澤さんのこと、好きだったんだっけ?
俺もしつこい男だなと思って校門をくぐろうとしたときだった。
俺は目を疑った。
目をこすって、
何度もまばたきをした。
嘘じゃない。
あそこにいるのは吉澤さんだ。