キミをわすれない


望んでいなくても明日というものは来るもので、


俺は吉澤さんのいない学校へと向かった。



いまだに悪い夢から覚めてくれ、と思う。



涙を流せなかった俺がいうのも、なんかあれだけど。

そういえば、いつから俺は吉澤さんのこと、好きだったんだっけ?



俺もしつこい男だなと思って校門をくぐろうとしたときだった。





俺は目を疑った。



目をこすって、
何度もまばたきをした。




嘘じゃない。



あそこにいるのは吉澤さんだ。


< 7 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop