秘密のMelo♪y＊番外編＊

「…？」


口ごもる彼の顔を覗き込み、首を傾げる。

パッと目をそらして……彼は呟いた。


「追いつく…ために…」


「…おいつく？」


一瞬考えて、思わず聞き返した。


「……だから…俺はお前に追いついて……会い…たかった、から…」


ガシガシ頭を掻きながら照れくさそうにぼそぼそとそう言った彼を、凝視してしまった。


「……見んなよてめー」


「……」


「……」


会いたかった…？　あたしに？

あたしに……？


「……まだ追いつけてなかったけどな」


「え？」


ぼーっと考え込んでいてハッと我に返る。


「さっきの。…さすが…っつーか」


「え、と……あ、ありがとう」


素直にありがとうとか言ってよかったんだろうか…。

でもじゃあ、他になんて言ったらいいの？


「あっ……あ、あ、そうだ！」


そうだそうだ。いいこと思いついた！