秘密のMelo♪y*番外編*
奮起して、失礼なくらい遠慮なく引っ張っていた部下を止め、自分の足で歩きだした。
ちなみに私の娘ね、バイオリンが最近のお気に入り。
娘が可愛くって可愛くってしかたない僕ちんは、思わず買い与えてしまった。
そう。
ヴァイオリンを。
「きゃーっ。ばいおり!」
ぴょんぴょん跳ねながら、それはそれは喜んでくれた。
私も嬉しかったさ…。
真琴に、
「あなた……気持ち悪いわよ」
って本気の顔で言われるくらいに。
それでも。
「パパあんがと! しゅきっ」
なんてことを言いながら抱きつかれた日にはもう…!
「あ、あなたーっ」
「パッパー?」
鼻血噴いて倒れましたねあのときは…。
「ふっ…。懐かしい思い出だ(二か月前の話だけど)」
…よし。
ではその可愛い真裕のために、今日もパパは頑張るぞ。
…あ、もちろん真琴も愛してるよ…? いや、ほんと。ほんとだってば…。
『社長……鼻血が出ていますが』
『ハッ…』
しまったしまった。
思い出し過ぎてしまった。