秘密のMelo♪y*番外編*
ふっ…。私はショックを受けた。
私のせいか!? もしや私のせいなのか!?
…真相は私には分からぬままだが、とにもかくにも計画が崩れ去ってしまったのだ。
…と、少なくともこのときは、そう思っていたのだ。
『…どうでもいいけど、その芝居口調どうにかならないの』
『キャロルや。話に水を差すんじゃないよ。それにこれは、この話をするのに欠かせないものなのだ』
『そうは思えないわ』
ふんっ。まあそれは置いといて。
…しかも悪いこととは続くもので、同じころ、楓くんの居場所が知れてしまった。
二人を離すのはよくないとは思ったものの、仕方がない。
私は心を鬼にし! 鬼にし! 鬼にして!
楓くんを日本へ帰らせた。
「父様なんて嫌いよ!!」
例え愛する娘にそう言われようとも…!
「父様のせいなんだからねっ。もうっばか!!」
泣きながらそう言われようとも…!
「うあーーんっ! かっくん~~!」
「ごめんなさい」
……泣かれると弱いよう…。
だって可愛いんだもの。娘が。
仕方ないと思わない?
…てなわけで、しばらく真裕に嫌われる日々を送った私だった。
ふっ…。それはそれはつらい日々だったよ…。