秘密のMelo♪y*番外編*

もちろん、二人にオメデトウを言いに、だ。

さぷらーいずさ。さぷらーいず。

きっと……むふふ。

泣いて喜ぶだろおな❤


『お、お父様…❤(感涙)』


『僕も、お義父さんと呼ばせてください(泣き泣き)』


…ぐふふふふ❤



…ま、この時の私は多少…気味が悪かったかもしれないが。

まあ浮かれていたということで、見逃してほしい。


てなわけでまあ、突撃訪問したわけだ。


「君達今日から夫婦だよ❤」


それはまあ面白い反応だったさ。

真裕はともかく、あの楓くんまでぽかんとしてたからね。

いやーファンの子達が見たら卒倒するだろうね。

ぽかんとしてる顔もまたかっちょいいし、なによりレアだもん。


「わっはっは。おめでとーおめでとー。…じゃ、私帰る」


言うことだけ言うと私は、今度こそ仕事に戻った。

この数日、あっちらこっちら往復し過ぎちゃった。

遊びも大概にしないと、秘書に怒られちゃう。あいつこえぇのよ。

社長のぼくに対して遠慮なさすぎっていうか。

一応敬語なのに、なんか命令されてるように聞こえる。

でもすっげぇ秘書向きの男だよ。


…おっと。話がそれたねぇ。

問題はあの二人だったね。

彼ら本当にラブラブ❤だし、でも楓くんバリバリ肉食系に見えて意外と奥手だから、ほっといたら結婚に至るまで十年かかるなって思ってさ。

だからこそのこの行動だったわけ。

真裕は真裕で、あり得ないくらいの天然だから。

きっと楓くんの本当の想いにもなかなか気づかなかっただろうよ、こうでもしなければ。



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