秘密のMelo♪y*番外編*

『ふんっ…バカらし。さっさと済ませてあたしは帰るわ。バカが移るもの』


『私は移るほどのバカを持ち合わせてはいない!』


『まき散らしてるわよ!』


『なんだとこの化粧お化け! 今年三十(ピー)歳!』


『ハア!?』


『ひっ……ご、ごめんなさい』


こ、こえー…。

歳のこと言うとこれだもんなー。

女性に体重と年齢聞くのはタブーと言うが、もはや禁句だなこいつの場合。


びくびくしながら隅っこに寄り、もくもくと作業を続けた。




『…………しかしあなた達』


『……え?』


数分後いきなり口を開いたのはキャロル。

びくびくしながら顔を上げてみた。


『なに食って生きてたらそんな超常だらけの毎日過ごせるの?』


『え? そりゃあ…牛フィレ肉の赤ワイン煮とー、フカヒレのスープとー、フォアグラのステーキとー、のうさぎ』


『……ちょっと待て。最後の…なんだって?』


え? だから…。


『野うさぎだって』


『……聞かなかったことにしてあげるわ』


『?』


何か問題があっただろうか。

なに食って生きてんだって聞くから、昨日の一日のご飯思い出してみたんだけど。

あ、ぼく魚嫌いなんだよねー激しく。肉ばっか肉ばっか。あはは。


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