秘密のMelo♪y*番外編*
「…泣いたほうがええんやて。こいつ変態とちゃうか?」
「Sってことにしてあげな」
「てめぇら蹴り倒すぞコラ」
俺はただ泣いてようが怒ってようが笑ってようが寝ていようが…。
何してても可愛いってだけの話だ。
「開き直った」
「それはもう清々しいほど潔く」
事実だ。
仕方ねぇだろが。
腕を組み、足も組み、珍しいものでも見るかのように雪をつつく真裕を眺めた。
「琥珀たん琥珀たんおーいーで❤」
「わんっ」
「……」
「あらー、呼んだのあたしじゃないわよ」
「……わーんっ! 琥珀のばかーっ!」
しゅっしゅっしゅっと駆け寄ってくる真裕。
「…なぜいちいち俺のとこへ来る」
「琥珀に…! ふられた…!」
そう訴えかけてくる真裕にとどめを刺したのは…。
「きゅう…」
「…………」
…梨音だな。
俺の足元から出てきた梨音だな。
「り…梨音はかっくんがいいのね…」
「く?」