秘密のMelo♪y*番外編*

振り返ると、とても綺麗な日本人の女性が、困った顔をして叫んでいた。


「どうしましょう……楓ったらどこ行っちゃったのかしら?」


不安そうにつぶやく姿に、思わず……。


「あのー…」


…思わず、声をかけてしまった。



「え……? ……え!? え、あなた真裕ちゃん!? 藤峰真裕ちゃん!?」


「は……。え、あの…はあ…まあ…」


「きゃーっやだ可愛い! まあまあなんてことかしら!」


え……。

あの……。


「本物に会えるなんて…❤生きててよかったわぁ!」


「は、はあ…」


なんか別人のようになってしまったんですが。

どしちゃったの?


「あのー…」


「あっそうだわ。写真いいかしら? 撮らせてもらっても」


「は…まあ、いいですけど…」


初めてのことではないし、嫌いでもない。

ただちょっと高いテンションにたじろいでるだけ。うん。


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