秘密のMelo♪y*番外編*
―――……
「ああ…つかれた」
十分後マンションに戻った真裕は、琥珀を抱きしめてソファに横になっていた。
蓮二達はあのまま自分達の家に帰った。
俺はなぜか、「ほらかっくん帰ろ」と自宅ではなくここに引っ張り込まれてるわけで…。
…たぶんこいつ、忘れてるな。
俺の家が別にあるってこと…。
「ココア飲もうよー」
「俺はいらない。飲めば?」
「えーなんで?」
「あんな甘ったるいだけのもん、罰ゲーム以外でなんで飲まなきゃならねんだ」
「…罰ゲームでココアって、逆に聞いたことないんですけど」
俺にとっちゃ似たようなもんだ。
「んもーしょうがないなまったく」
「なにがだよ…」
どちらかといえばそれは俺の台詞なわけで。
動こうとしない真裕の代わりにココアを入れる羽目になった。
「あ❤ありがとう❤」
…ま…あいつの嬉しそうな顔が見れるんならいいか…。
そんなことまで思ってしまう俺は、相当にハマっていると思う。
「きゃー琥珀っそれ超可愛い! 超可愛い!」
きゃっきゃとはしゃぐ真裕に思わず、お前のほうが可愛いと言いそうになった。
やっぱり相当にハマってる。
「……ハア」