秘密のMelo♪y*番外編*
「はーい」
素直にそう返事をし、真裕は欠伸をしながら風呂へと向かった。
「……」
なんつーか。
ペットか子供でも育ててる気分だな。
カップを洗ってからふと気付いた。
「しまった……またやった」
そういやあいつ、家事ができるようになりたいとかアホなことぬかしてたっけな…。
そんなもん、世界征服したいって言い出すのと同じくらいアホなことなのに。
要するにこのカップも自分で洗いたかったかもしれないってわけだ。
しかし……させるわけにもいかないのが現実。
あいつに割れ物なんか持たせたら、その物の寿命は長くて30秒だ。
あげく破片で指を切って泣きついてくるのがオチ。
「結果オーライってことにしとくかな」
まあそれに、風呂から上がればもう忘れている可能性も高い。
できればその方向で願いたいものだ。
色々と考えた挙げ句そう結論付け、恐らく大急ぎで上がってくるだろう真裕をソファで待った。