秘密のMelo♪y*番外編*
猫のようにすり寄りながら、首に手を回してくる真裕。
無理な体制からなんとかボタンを留める自分をふと客観的に見て、なんともいえない気分になった。
なんつーか……子供の世話…だよな普通に。
「寒いねぇ」
「これ羽織っときな?」
「うんっ」
ふ…。
かわいいやつ。
「かっくん、もう‘付き合う’したからいっしょに寝てもいーんでしょ?♥」
「……」
かと思えば、すごく期待のこもった目をしながら満面の笑みで爆弾を落としやがった。
そういえばそんなこと言ったっけな…。
「いや、まあ…」
「まおねー今日疲れたからねーもう寝たいの」
「ああ、うん…」
これは断ったら泣くやつだな。
しかも涙目で必死で堪えながら見つめてくるパターンだな。
瞬時に自分の置かれた状況を理解し、そして逃れられないと思った。
いや、いいんだ。
別に一緒に寝ても構わない。
そうはいってもやっぱり…。