秘密のMelo♪y*番外編*
「まおのまくら持ってくるから待っててね」
真裕は、嬉しそうにそう言うと、スキップしながら自室へ向かった。
「いいけどな…別に」
そんな様子を見ていると、思わず苦笑しながらこぼさずにはいられなかった。
「かっくんまお帰ったよ!」
「デジャヴか」
「ねえねえ琥珀だっこしててもいい?」
「ダメ」
「なんでーなんでーっ。かっくんは梨音だっこしてていいからぁっ」
唇を尖らせながらイヤイヤと首を振るこいつはひょっとしたらアホなんだろうか。
…知ってるけど。
「あのな、俺は梨音じゃなくてお前を抱いてたいの。そしてそうすると琥珀は邪魔。分かった?」
「……♥♥ 分かっ……邪魔てΣ」
「おいで」
「♥♥♥」
ふ…。
単純。
どうせ、放っておいても琥珀達は勝手に潜り込んでくる。
すり寄ってきた真裕を抱き締めて、布団に入った。
「んー…かっくんあったかい…」
「まお?」
「うんー…」
眠くなんのはえーな。
もううとうとし始めたらしい真裕にそっとキスをすると、幸せそうに微笑んだ。
「…っ…!」