秘密のMelo♪y*番外編*
……ハア…。
なんだこれは。
なんの罰ゲームだ?
安心しきって幸せそうに眠る真裕からゆっくりと目を逸らして、もう一度ため息をこぼした。
「お前ね…何されても文句は言えねえ状況だぞ?」
「んふ…♥」
寝ながら気色悪い笑みを浮かべられるってすごいな。
というかそもそも寝るの早いだろ。
気を紛らわすために、心の中で色々と突っ込んでみるも。
「………」
こうぴったりと密着されるとな…。
自分の努力がいかに無駄だったかを思い知った。
でも。
「んん……かっく…」
幸せそうに抱きついてくる真裕を見ていると。
「ん…? ここにいるから、安心して寝てな?」
「ん……」
…やっぱり、俺も幸せなわけで。
頬が緩むのを感じながら、目を閉じたのだった。
「…こはくぅー…?」
「…………」
よし分かったいい度胸してんじゃねえか。
明日からはもう一緒に寝てやんねえぞ?
…と、言っている時点で泊まり込む気はあるのかと、我ながら突っ込まずにはいられなかった。
──楓の葛藤編 完──