私の王子様は新入社員!?~オフィスの秘め恋~
 でもコイツと行けば…家族全員…彼氏だと誤解するのは確実。


 「…何考えてるの?」


 黙りこんでいた私に顔を近づける澪生。


 「実家が…湘南で…洋食屋をしている」


 「へぇ~っ…実家に行っていいの??俺…麻古さんのお父さんに言うよ~
『麻古さんを俺に下さい』って~」


 「はぁ!!?それは困る!!やっぱ…行くのは止めよう」


 「さっきのは冗談だよ~冗談…」


 寂しげに澪生は呟く。


 「澪…生!?」

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